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代表挨拶

GREETING

弊社は、平成9年に創業しまして、今期で23期となります。これほど長期にわたり営業してこれたことは、一重にお客様の支えがあったればこそと感謝しております。創業当時からお付き合いいただいていますお客様も今でも数社ございます。

創業当時からの大きな時代の変化と言えば、まさにインターネットの普及でした。それまでPC用に開発していたソフトウェアの多くはインターネットに対応することになり、ほとんどはWEBアプリケーションになりました。弊社の仕事の多くもインターネット関連の仕事に変化していきました。おそらくこれまでがインターネット革命の第1章だったと思います。

そして今まさにインターネット革命の第2章に突入しようとしている考えています。その主役はIoT(もののインターネット)とAI(人工知能)だと考えています。IoTとは今まではPCやサーバ、ネットワーク機器だけがインターネットに繋がっていましたが、これらは冷蔵庫や洗濯機、健康機器、乗り物などありとあらゆるデバイスがインターネットに接続し、制御され、データを交換するようになることです。AIについては説明する必要はないでしょう。

この2つの技術革新によってインターネットは、まるで生命体のような複雑でダイナミックなシステムに進化していくでしょう。

特にこれから30年はAIが目を見張る進歩を遂げます。これまでがコンピューターによる計算の時代であり、これまで手作業で時間がかかっていたものを、コンピューターによって自動化するだけのアプリケーションから、中には今までになかったアイディアを盛り込んだ新しいタイプのアプリケーションもありました。しかし、それらにしても知能と呼ぶほどのソフトウェアではありませんでした。

しかし、今後はまるで知性と思えるようなアプリケーションが開発されるでしょう。車の完全自動運転は10年くらいで可能になるかもしれません。洗濯物を干してくれるロボットは意外と難しくて20年かかるかもしれません。ありとあらゆるものが知能らしきものを備え、対話式に反応してくれるようになるでしょう。もしかしたら軽微な症状を診察するのは、人間ではなくロボットの医者になることもあり得ます。

しかし、本当に人間と同等になるにはもっと時間が必要かもしれません。何故なら人間は電子回路網だけではできてないからです。人間の知性や感情には化学反応的な要素もあります。薬が体に効くのは人間が化学物質からできているからです。しかしロボットには薬は効きません。そういう意味で本当の心を持つにはもっと時間がかかるでしょう。あるいは永遠に不可能かもしれません。

それでも、今後、これまで見たことのないようなソフトウェアが生まれ続けることは間違いありません。

弊社の主たる事業は、ソフトウェアの受託開発です。お客様の様々なシステムを開発させていただいております。またこの10年は、eラーニングに取り組み自社開発ソフトウェアとしてオンラインテストシステム「未来ドリル」、受講予約システム、動画配信システム「JTAテニス!オンライン」などを開発・販売してきました。

今後、受託開発においては前述の通り、IoTの開発が増えることが予想されます。弊社はこれまでも大手流通企業のスマホアプリなどを手掛けておりましたが、スマホなどの通信機器はもちろんのこと、他の様々な機器のネット化が進み、その開発が増加すると思います。弊社は創業時よりハードウェアのファームウェアの開発、アセンブラやC言語などの組み込み系の開発を請け負ってまいりました。そのためハードウェアに強いベテランのエンジニアがおり、IoTの開発にスムーズに対応できると信じております。近年の若いエンジニアはWEBの技術しか習得していない者も多く、そういうスキルではハード関連の開発は厳しいものがあります。長年蓄積してきた経験と新技術へのスピーディーな対応が弊社の一つの強みだと考えています。

eラーニングの分野では、今後、IoTなどによって蓄積されたビッグデータを分析して、それによりより効果的な学習プログラムを作成したり、さらにビッグデータを機械学習させることにより、人のように対話できるエージェントやロボットの開発が進んでいくものと思われます。

弊社のeラーニングへの取り組みは、オンラインテストシステムや動画による学習システムがありました。しかし、これらには、残念ながらAI的な要素は何一つ組み込まれていませんでした。従ってこれからのeラーニングにおける弊社の喫緊の課題は、実施データやログ情報をデータマイニングし、システムにフィードバッグをすること、機械学習などにより学習パラメータを逐次改善していくことなどをeラーニングのアプリケーションに組み込むことだと考えています。また、将来このデータマイニングや機械学習の技術を応用したこれまでにない新しい学習システムを構築できればと考えております。

更に弊社では、新しい分野への挑戦として、画像認識に取り組んでいきたいと思っております。AI技術の応用として、動画像の中から人の動作を認識するシステムの開発を進めていきます。これはセキュリティシステムや対話型の教育エージェントに応用できるものと考えます。

これからも株式会社コバルトをよろしくお願いいたします。

2015年4月1日
代表取締役 村崎 達哉


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